ランティス 〜GOAなんて嫌いだ!〜
自分がこの名車列伝で一番多く取り上げているのが、マツダ車だということを皆さんお気づきでしょうか?(^^;)
結局、レアカーを探していくと、マツダ車にぶち当たるというぐらいマツダは数々の名車(?)を出してくれているからなのですが、作者である私がけっこうマツダ車が好き(だからといって買う気になれるのはあんまりないけど(^^;)だからというのもあったりします。(笑)
今回、そのマツダから紹介するのはランティス!

マツダ ランティス4ドアクーペ
ランティスは次世代のマツダを代表するスポーツセダンとして、1993年8月にデビューしている。
ランティスはマツダの屋台骨であるファミリアの上位車種という位置付けだったように思う。
事実、ヨーロッパにおいて、ランティスはファミリアの5ドアハッチバックとして登場したアスティナの名前を受け継ぎ、323アスティナとして輸出されている。
そのデザインは当時のマツダデザインらしく独特の曲線美をもったフォルムをしており、4ドアクーペ、4ドアセダンという2つのボディスタイルをひっさげて登場している。
ここで「4ドアクーペ?クーペって2ドアか3ドアファーストハッチバックでしょ?」と思った方は実際にランティスの4ドアクーペを探してみると良い。
オーバーハングを切り詰めて、流れる流線型をした前衛的なデザインはまさにクーペの名に恥じぬものである。
事実、4ドアクーペはヨーロッパでデザインされたという噂もあるぐらいで、その話がまんざらウソではないなと思わせるほど日本車らしくないホットなイタリアンスポーツセダン的な雰囲気を感じさせてくれる。
この前衛的なデザインをしたランティスには2000ccV型6気筒と1800cc直列4気筒の2種類のエンジンを搭載。
2000ccV型6気筒エンジンは専用チューニングが施されており、レブリミットまで一気に吹け上がるエンジンは、その外観に似合ったものであった。
そして、足まわりは定評のあったファミリアのフロントストラット、リヤパラレルリンクストラットをベースとしながらもランティス専用にチューニングを施し、走りに振ったグレードであるタイプRでは16インチが標準装備とし、その走りっぷりは現在のFFスポーツセダンにも負けないものがあった。
しかし、ランティスの先進性はデザインだけではなかったのだ。
最近、GOAやらドライビングボディだとかで重要視されているボディ剛性を最初にCMで出したのは実はランティスだったのである。ランティスは「ランティスアピール」と銘打って、ジャッキアップしてもドアを開けられるとCMで見せたのだ。
現在、問題になり、一部の車種が対応しきれずに姿を消してしまうことになってしまった側面衝突時安全基準をこの当時でしっかりクリアしているのだ。
しかし、その当時の日本ではボディ剛性なんて「???」の世界である。
結局、この先進性はまったく理解されることなく、ランティスは不人気車の王道をまっしぐらに突き進むのであった。(^^;)
現在思うに、トヨタのようにオフセット衝突時などの画像を見せて、大衆にショックを与えれば良かったのかも知れない。
もしくは日産のように運転席が危険性が高いAであっても助手席のAAAの評価だけでガンガンCMを流して、「安全の基準が違うのよ!」と言ってしまえば良かったのかも知れない。
でも、ランティスは年数が経てば経つほど、その前衛的なデザインが際だってきている。
事実、中古車市場でランティスはあまり見かけることはないのだが、けっこう人気車だったりするのだ。
自分はマツダスピードのフルエアロを組んで、室内も原色をうまく使ってコーディネイトされた赤のランティスがあったら、すごくかっこいいと思うし、けっこう欲しかったりもする。
それを小粋にミラノの街角を走るかのように走ってみたい。
でも、日本の街角じゃぁ〜、きっと似合わないんだろうな〜とも思ってしまう。(笑)
やっぱり、ランティスは日本のような国には似合わないクルマなんだろうね・・・。
それが残念でならない自分である。